宗教によるお墓の違い

神道と仏教の二大宗教が多数を占めているここ日本でも、近年キリスト教やイスラム教など世界の宗教が普及し、ますますもってお墓の種類もバリエーション豊富になってきています。
また、仏教とはいっても宗派が多数分かれており、墓石に刻む文字やデザインも宗派ごとに異なっています。

・仏教のお墓
日本の仏教は、各宗派によって細かく決まり事が定められており、それにのっとってお墓を造らなければなりません。
「戒名」一つとっても、浄土真宗の場合は「法名」となりますし、墓石に刻む文言についても、一般的な「○○家之墓」ではなく日蓮宗なら「南無妙法蓮華経」と墓石の全面に刻むよう定められています。
したがって、仏式でお墓を建てる際は家に伝わっている宗派や、自身が信仰している宗派を明らかにしておかなければなりません。

・神道のお墓
神道といえば神社ですが、神社は通常お墓を有していませんから、神式でお墓を建てる場合は公営墓地か民営墓地を購入しなければなりません。
神道のお墓は仏式と似ていて、台座の上に墓石を載せる構造になっていますが、墓石は三種の神器の一つの剣を表すため、角柱の先端が錐の形になっています。
墓石には「○○家奥都(津)城」と刻み、戒名のかわりに姓名の下には「之霊・命・命霊」などを付ける決まりになっています。

・キリスト教のお墓
キリスト教といっても、カトリックとプロテスタントという二派に分かれており、それぞれに決まり事が定められています。
カトリックは教会ごとに墓地を所有しているケースが多く、プロテスタントは各地区ごとに墓地を所有しているケースが多いのですが、どちらもキリスト教徒であることが埋葬の条件となります。

キリスト教のお墓は、いわゆる霊園墓地であり、日本で多くみられるのは敷石の上に白い十字架を建てるタイプか、十字架を彫った墓石を建てる形が多くみられます。
墓石には聖書の文面の一部が刻まれることも多く、厚い信仰心を感じさせます。
また、その人の本名ではなく洗礼名を墓石に刻んでいる方もいらっしゃいます。