新しい形式のお墓とは?

現代の日本では、少子化や独身世帯の増加によって「お墓」を守れなくなっているケースが相次いでいます。
それは決して悪いことではなく、時代の流れと考えるべきなのですが、死んでから埋葬される場所がないというのも少し不安な気持ちがします。
そこで新しい形式のお墓として、「自然葬」「合同葬」が注目されています。
どちらも自分の家のお墓というものを持たず、前者は自然に骨を還すもの、後者は他の世帯の方と同じ場所へ葬られるものとなっています。

自然葬は別名「散骨」とも呼ばれ、海や山、島などにお骨を撒いて自然に返すという方法になりますが、その歴史は古く、1000年前の平安時代にまでさかのぼることができます。
また、同じ自然葬の一種で樹木の下に遺骨を納める「樹木葬」なる方法も人気が出てきています。
こうした自然葬がトレンドとなる一方で、合同葬も一つの流行となってきています。
文字通り複数の方の遺骨が一つの場所に納められ、永代で管理・供養していただけるというもので、墓石の代金や土地代などがいらないため、子供に迷惑をかけたくない方にとても人気があります。

自然葬や合同葬は以前から登場していましたが、一番新しいお墓の形式としては「手元供養」があります。
手元供養は別名「自宅供養」とも呼ばれ、遺骨の一部を使ってアクセサリーに加工し、身に付けたり飾るという方法です。
今までの「骨はお墓に収めるもの」というイメージを一新し、愛する人自身を形見として持ち歩くという選択肢ができました。
手元供養の製品としては、遺骨を使ってダイヤモンドに加工する貴金属タイプや、卓上に置いておけるオブジェタイプ、小さな骨壺に入れて保管できるものもあります。

日本人は古来より、骨に対しては畏怖の念を抱いてきました。
すなわち触ってはならないもので、きちんと所定の場所に埋葬しなければならないと考えてきました。
しかし、中には故人と死んでからも離れたくないと考える方もいます。
そのような方のために、手元供養はあるのだと考えられます。