友人同士で同じお墓!?

近年、「ルームシェア」という新しい住居が流行となっています。
気心の知れた友達同士で同じ建物に住む、というのは楽しいものですし、お互いよく知った間柄であれば安心感もあります。

そんなルームシェア、実は住居だけではありません。
「お墓」についても同様に、友達同士で同じ所に入りたいとする方が増えているのだそうです。
先祖代々続くところではなく、老人ホームなどで出会ったり、古くからの友人同士、あるいはまったく知らない間柄でも意気投合した方など、高齢者の間でも死後のルームシェアを視野に入れている方は少なくありません。

そこで、新たなニーズに応えるべく、老人ホームが共同墓地を建設するケースが増えてきています。
実際、日本全国にそうした一体型の施設は数多くあり、余生を過ごしつつ死後もそこで眠っているという方がいらっしゃいます。
もちろん、墓地は基本的に誰もが埋葬されてしかるべき場所ですから、友人同士でも問題はありません。
たまに「自分の家のお墓に知らない人が眠っている」というケースがありますが、実際のところお墓は所有者や家族の許可があればどんな人でも埋葬することができます。

霊園の場合は、他人であっても墓地管理者の承諾があれば同じお墓に入ることが可能です。
お寺の中にお墓を持っている場合は、他者の納骨は断られるケースがありますが、民営・公営の霊園ならば比較的自由に埋葬ができます。

ところで、最近作られた新語の中に「墓友」という言葉があります。
同じお墓の中で眠る他人のことを指し、家族やご先祖様など血縁者には用いられません。
同じ墓を共有していて、死後の世界でも悩みを分かち合えるような、そんな新しい友情のかたちが「墓友」と呼ばれているのだそうです。
今は合同葬、自然葬など他者と一緒に埋葬される形式が人気を集めていますから、葬儀の形も昔に比べてだいぶ変わってきています。
たとえ家族がお参りに来てくれなくても「墓友」がいるだけで安心できそうですね。